【雑記】魚はいつから釣れるのか。海釣り施設の釣果情報と水温(2022-01-17)
冬は釣果が伸びませんね。人も魚も寒いですから、シーズンオフです。
暖かくなるのが待ち遠しいですが、では実際、魚はいつから釣れるのでしょうか。
本牧海釣り施設の釣果情報を基に、個人的に考察してみました。
目次
釣れ始めるのは3月中頃から
2021年1~3月の本牧海釣り施設(以下「本牧」とする)の釣果をグラフ化し、魚がいつ頃から釣れるのかを考察します。対象魚種は以下の通りで、サビキ釣りの主なターゲットを選抜しました。
- アジ
- サバ
- イワシ
グラフから、本牧のアジ、サバ、イワシ(以下「対象魚種」とする)は、1~2月は釣果に乏しく、釣れ始めるのは3月中頃からと言う事がわかります。
魚には釣れる○○がある
前述したとおり、本牧における対象魚種の釣果は3月以降に集中しています。ここからは、釣果が期待できる3月以降に焦点を当てて詳細に考察してみましょう。
以下のグラフは、対象魚種の3月の釣果を、水温と合わせてグラフ化したものです。
各魚種の釣果を水温と比較すると、各魚種とも水温が13℃前後に達した際に釣果が大きく伸びている事がわかります。この13℃という値は、対象魚種...特にアジの適水温域(魚が摂食行動等を十分に行える水温。例えば、マアジの適水温域は13℃~25℃です)の最低値と等しくなります。
この事から、3月の本牧において釣果が伸びる要因の一つは「本牧周辺の海水温上昇に伴う魚の摂食行動の活性化である」…という仮説が立てられます。少なくとも、水温が一定値を超えた事で、魚の活性が上がったことは間違いないでしょう。
魚には釣れる水温があるということですね。
何匹釣れるのか
「釣果の良し悪しは海水温と深い関係にある」というのが前項までで見えて来ました。但し、前項のグラフでは釣果の母数…すなわち、来場者数(釣り人の数)が考慮されていない為、釣果の実態を正しく表現しているとは言えません。当たり前ですが、1人で100匹を釣るのと、100人で100匹を釣るのでは、個人の釣果に大きな差異があるからです。
以下のグラフは、本牧の来場者数(釣り人の数)を考慮した釣果推移のグラフです。釣果数を当日の来場者数で割ることで「一人当たりの釣果数」を数値化しました。
「一人当たりの釣果数」に着目すると、実際に自分が手に出来る魚の数がイメージし易くなります。但し雨天や暴風など、来場者が極端に少なくなる際は数値が安定しないので注意が必要です(例:一人当たりのアジの釣果-3/13の値。強雨のため来場者数が極端に少なく、一人当たりの釣果が極端に伸びている)。
本牧のような有名海釣り施設は、土日祝に来場者数が跳ね上がります。「昨日まで釣れていたのに、今日は釣れない…」と呟いてみても、そもそも釣り人の数が違えば結果は変わって当たり前です。
一人当たりの釣果数は、釣果予想の際には念頭に置きたい重要な要素です。知りたいのは「自分がその日、何匹釣れるのか」なのですから。
魚はいつから釣れるのか
魚の活性が上がる水温を見極め、釣果を予測する事。釣果の良し悪しと水温は深い関係にある。2021年の例では、それが13℃前後であったのだと推測できます。
魚はいつから釣れるのかを考えるときに、最も参考となるのは水温である…と言う事がなんとなく見えて来たところで、考察を終えたいと思います。